研修を成功に導く講師が押さえておくべき話し方のノウハウ

研修を行うなら、受講して良かったと思ってもらいたいですよね。

そのためには、内容をしっかりと理解してもらわなければなりません。

 

成功の鍵を握るのは講師の話し方です。受講者の満足度を高められるように、研修における話し方のノウハウを紹介します。

 

 

聞き取りやすい話し方! 基本的な2つのポイント

 

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細かなテクニックを覚える前に、まずは受講者が聞き取りやすいと感じる話し方を身につける必要があります。

講師という立場でものを教える以上、普段どおり話すわけにはいきません。

 

特に、研修の規模が大きければ、いつもとは勝手の異なる点が多くあります。

どのようなことを意識すべきかチェックしましょう。

 

 

大きな声で話すことが大切

 

研修では、大きな声ではつらつと話す必要があります。

スクリーンやモニターを使うことも多いですが、その場合でも情報伝達の主な手段は講師の声です。

 

つまり、声が小さくて聞こえなければ、研修として成立しないので気をつけなければなりません。

 

講師が大きな声を出すのは当たり前だと思っている人も多いでしょう。

しかし、内容を考えながら話している場合、そちらに気を取られてしまい、声のボリュームが下がりがちなので要注意です。

 

お腹でつくられた声が喉を通って出ていくイメージを持つと、大きなボリュームを維持しやすくなります。

 

 

話すスピードは普段よりも遅く

 

話すスピードを遅くすることも、基本的なポイントの一つです。

講師の話を聞いても、受講者は瞬時に理解できるとは限りません。

 

なぜなら、音声として耳に入ってきた内容を、頭の中でイメージに変換する処理が必要になることもあるからです。

 

内容が難しければ、その分だけ時間も長くかかることになります。

 

それも計算に入れて、話すスピードを落とすように心がけましょう。

緊張していると普段より早口になることが珍しくありません。

 

したがって、自分では遅すぎると感じるぐらいでも、実際にはちょうど良いスピードであることも多いです。

ゆっくり話すことにより、滑舌が悪くなるのを防ぐ効果も期待できます。

 

 

すぐに試せる! 受講者の理解を促す話し方

 

聞き取りやすく話せるようになったら、次は受講者の理解度を向上させる話し方を学ぶステップです。以下の3点に注意して話すだけでも違いが見られるでしょう。

 

・一文が短くなるように区切ろう

・言い切ることで説得力アップ

・一貫性のあるスタンスで臨む

 

 

話す内容自体は大きく変更する必要がないので、さっそく次回の研修からでも試せます。

 

 

一文が短くなるように区切ろう

 

一文を短くすると、伝えたい要旨が分かりやすくなります。

 

多くの「、」でつながれた文章は、主語と述語が離れてしまったり、複数の修飾語と被修飾語が入り混じったりして、文の構成を把握するのが難しいです。

 

受講者がテンポよく理解できるようにするには、一文が長くならないように区切る必要があります。

 

そのようにして、一文に複数のメッセージが入らないようにすることが大切です。

 

原稿を作成済みであれば、長い文を探して伝えたいメッセージごとに分けてみましょう。

 

 

言い切ることで説得力をアップ

 

言い切る形で伝えたほうがスムーズな理解につながります。

「思います」「考えられます」などの表現を使うと、受講者は事実として受け止めて良いのか判断できません。

 

あいまいな表現を連発していると、頼りない講師だと見なされる恐れもあります。

 

研修を行うからには、「その分野の専門家である」という自覚を持って臨まなければなりません。

 

語尾を断言するように心がければ、同じ内容の研修でも説得力が増します。

 

 

一貫性のあるスタンスで臨む

 

講師として一貫性を示すことも、受講者の理解度の向上に役立ちます。

 

たとえば、必須の情報だけを伝えるのであれば、研修の最初から終わりまでそのスタンスで臨みましょう。

 

周辺的な情報も教えるなら、最初にそのように告げて最後まで実践します。

研修の途中でスタンスが頻繁に変わると、受講者の勘違いや戸惑いを招くことになりかねません。

 

どのようなスタンスにするのか決めたら、内容をチェックして一貫性が感じられない部分だけ調整しましょう。

 

 

体を使ったテクニックで話し方をレベルアップ!

 

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体をうまく使うことも、研修の話し方における大事なテクニックです。

 

受講者は、ただ話を聞いているだけでなく講師のことをよく見ています。

 

それをうまく利用すれば、内容が伝わりやすくなったり、集中力を高められたりするなど良い影響を与えられるでしょう。

 

 

ジェスチャーによる印象づけ

 

言葉で表現するのが難しいときは、ジェスチャーを織り交ぜることが大切です。

たとえば、手を使えば、量や形、方向などいろいろなことを伝えられます。

 

もちろん、細かい程度まで厳密に表現できるわけではありません。

しかし、伝えた言葉を受講者が具体的にイメージするのに役立ちます。

特に、作業や動作を説明するときは積極的にジェスチャーを使いましょう。

 

たとえば、機器の扱い方を紹介するなら目の前に機器があると想定して、実際に操作する際の仕草をするのです。

 

視覚情報が追加されることにより、言葉だけで説明するより、印象に残りやすくなります。よく見えるように、胸より高い位置でゆっくり動かすことがポイントです。

 

 

目を合わせて集中力を高める

 

できるだけ多くの受講者と目を合わせるように心がけましょう。

受講者たちを団体として捉えると、人を相手にしている意識が薄れ、自分本位な進め方になってしまいがちです。

 

したがって、各人と対面している意識を持つことが重要になります。

研修が始まったら、理解度を確認するつもりで、一人ひとりと目を合わせながら進めるのが望ましいです。

 

講師が自分を見ていると感じるだけで、集中して聞こうとする意識が働きます。

とはいえ、研修の規模が大きければ、全員に視線を向けるのは簡単ではありません。

 

そんな場合でも、客席に頻繁に視線を送っていれば、受講者のことを気にかけているのは伝わるので、会場に一体感が出やすくなります。

 

 

相手の立場に立った話し方とは? 改善点をチェック!

 

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受講する立場に立って考えると、話し方の注意点が見えてきます。

 

そのため、練習をするたびに録画をして、こまめに見返すことが欠かせません。

 

以下のような改善が必要だと気づくことが多いので参考にしましょう。

 

 

理解しやすい言葉を選択

 

できるだけ分かりやすい言葉を使うことが重要です。

専門用語を使うのであれば、最初に意味を説明しましょう。

 

参加条件を有資格者に限定している場合などを除き、「受講者は詳しい知識を持っていない」という前提で話す必要があります。

 

また、紛らわしい言葉に関しても注意が必要です。

 

たとえば、「コップ」というだけでは、グラスやカップのどれを指すのか分からない場合もあります。言葉選びは誤解が生じないように配慮しましょう。

 

 

受講者に親近感を持たせる

 

受講者との距離を縮めることもポイントになります。

講師としてふさわしい人物と思ってもらうことは大切です。

 

しかし、経歴などをアピールしすぎると、自慢と受け止められたり、うさん臭い印象を与えたりする恐れがあります。

 

そのため、あえて欠点や苦手なことを話してみるのも一つ手です。

 

受講者が不安になるような内容は禁物ですが、少しの弱みを見せる程度であれば、親近感を持ってもらえるでしょう。

 

 

研修後の明るいイメージを

 

研修が始まったら、どんな未来が待っているのか話しましょう。

内容の説明に終始して、得られる効果を話さないケースが見受けられます。

 

具体的なメリットを知ったほうが、受講者の意欲が高まりやすいです。

メリットが魅力的であるほど、研修の内容が難しくても、諦めずに最後まで聞いてもらえます。

 

雰囲気を良くするためにも、最初の段階で研修後の明るいイメージを持たせることが大事です。

 

 

適切な話し方で研修内容を受講者の成長につなげよう!

 

研修の講師として大切なのは、内容が受講者の成長につながること」です。

しかし、内容だけを気にすれば良いというわけではありません。

 

なぜなら、適切に話さないとそもそも内容が十分に伝わらないからです。

受講者の知識として根付かせることを目指し、聞き取りやすさや理解のしやすさを重視した話し方を身につけましょう。

 

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