皆さんは、ボディランゲージを効果的に使っていますか?
人を説得したり、相手を誘導する際に、口調や話し方の順序がピックアップされることがおいです。
しかし、大勢の人たちを相手にするのなら、口調や話し方以外にもボディランゲージを効果的に使うことで相手の誘導が容易になるのです。
例えば、YouTubeの有名人やTED.comなどでの人気話者は、ボディランゲージを有効に使用することで、人々の注目を集め、視聴者の途中離脱を防いでいます。
今回の記事では、大勢の前で話をする機会のある全ての人に読んでいただきたい、ボディランゲージの効果についてお話をします。
ボディランゲージは、効果的に使用することで自分の心を相手に読ませることが可能ですし、相手を思うままに動かすことも可能なのです。
目次
ボディランゲージは口以上にものを言う
カリスマ講師はボディランゲージの効果を知っている
世の中のカリスマ講師は、ボディランゲージを大切にしています。
なぜかというと、ボディランゲージをすることによって、相手に同調をさせることも相手を混乱させることも可能になるからです。
人の脳は、百聞は一見に如かずということわざにある通り、耳から入ってくる情報よりも目から入ってくる情報を強く認識する習性があります。
ボディランゲージは、自分が訴えたいことを全身を使って表現するものです。
つまり、自分の意思を視覚情報として相手に与えるのですね。
こうすることで、相手により強く自分の意思を訴えることが可能なのです。
例えば、口では「私は怒っています」と言っている人の顔が、怒りで真っ赤になり、手も握りこぶしを作り、全身が震えていたとしたら、口だけで「怒っています」と言われるよりも、怒りに説得力がありますよね。
逆に、口で「私は全然怒っていません」と言っている人が、そのような怒りを表す体の状態だったら、どうでしょうか。脳は視覚情報の方を優先しますので、「怒っていないと言っているけれど、実は怒っているのではないか」という混乱状態になります。
カリスマと呼ばれる講師は、この「聴覚からの情報よりも、視覚からの情報が優位になる」という性質を利用して、ボディランゲージを効果的に使用しているのです。
ボディランゲージでイメージを膨らませる
イメージが膨らむ=世界観へ引き込まれる
ボディランゲージは、相手に視覚情報を与えることで、聴覚のみの情報よりも影響力を持つというお話をしました。
情報が影響力をもつということは、相手がその情報についてイメージを膨らませることができるということです。イメージを膨らませることができるということは、相手が話者の世界観に引き込まれやすくなるということです。
簡単にイメージすることができ、世界観に引き込まれるということは、話者の話を興味深く、面白く感じるということでもあります。
逆にいうと「この人の話は面白くない」と言われる話者は、聞き手に話の内容をイメージさせることが下手なのです。
「イメージができないものは興味を持たれない」ということは、商品販売でも同じです。
売れないセールスレターや、売れないコンサルティングは、顧客がその商品やコンサルティングについてのイメージを持つことができないから売れないのです。
最も簡単で効果的なボディランゲージとは
「頷く」は相手の心を開く最強のボディランゲージ
ボディランゲージがいかに効果的かというお話をしましたが、急にボディランゲージをしろと言われてもなかなかできないですよね。
実は、相手の心を開くことができる最強のボディランゲージは誰もがすでに習得しています。
最強のボディランゲージは、「頷く」です。
自分で話しながら頷くのではなく、相手の話に頷く動作が効果的で簡単にできるボディランゲージです。
「自分の話を聞いている相手が、頷いてくれている」というだけで、相手の心を開くことができます。
これはなぜかというと、頷いているだけで「相手は自分の話を聞いてくれているか」「話を聞いてくれていないのか」がわかるからですね。
話を聞いてくれているのかいないのかの判断は、そのまま「この人は安全な人か危険な人か」の判断に直結します。
頷く動作が特に効果的な場合は、マンツーマンでのコンサルティングや相手が年上の場合に絶大な効果をあげるのです。
この他のボディランゲージについては、こちらの記事でご紹介しています。
ボディランゲージについてもっと知りたい方はこちらもぜひ参考にしてください。
大勢に対してのボディランゲージの基本
全身を使って表現をすることで伝わる
頷く動作が、ボディランゲージとして最も簡単で効果があるとお話ししましたが、これは大勢を相手に話す立場の人は応用しづらいですよね。
大勢の人に対して効果的なボディランゲージは、何事も体全体で表現することがポイントです。
例えば、四角と言葉に出したら、手で四角を宙に書いてみたり、歩くと言えば実際にステージ上を歩いてみる…といったことです。
話を聞いている人々は、話しての言葉と体のパターンが一致するように動くことで、耳だけで話を聞くときの何十倍もイメージしやすくなるのです。
ボディランゲージの練習方法
一切喋らず手で表現する
言葉だけでなく、体でも表現することで何倍も伝わりやすくなるのがボディランゲージです。
ぜひ身につけていただきたいのですが、ぶっつけ本番でやろうと思ってもなかなかうまくいかないですよね。
そんなときは、自宅でこんな練習をしてみてください。
その練習方法は、「伝えたいことを一切喋らずに手で表現する」です。
一人で行ってもいいですが、できれば信頼できるパートナーや職場の同僚、友人と一緒に取り組んでみてください。
お互いが伝えたいことがどれだけ伝わったか、練習終了後にフィードバックし合うことでみるみる上達しますよ。
クイズ形式にして、宴会の余興にすれば職場の全員で楽しむことも可能です。
まとめ
人の脳は、聴覚からの情報よりも視覚からの情報を優位に処理するということで、ボディランゲージの有効性について解説しました。
話すのと同時にボディランゲージを行うことで、自分の意思や意見を上手に相手に伝えることが可能になるのでしたね。
また、これを応用することで、思っていることと反対のことを相手に信じさせることも可能になってきます。
ボディランゲージ上達のための簡単な練習法もご紹介しましたので、ぜひ取り組んでみてください。
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