「ライバルより優位になるためには、差別化を図ることが重要だ」
あなたも一度はそんなセリフを聞いたことがありますよね。
たしかに、ライバルより優位な立場になるためには差別化が重要です。
以前は、差別化戦略を図る必要性があるのは企業だけと考えられていました。
しかし現在は、企業に限らず個人でもセルフブランディングを行い、ライバルと差別化を図ることが重要になっています。
なぜかというと、ビジネスや転職の世界で企業のブランド力が通じなくなってきているからです。
この記事では、企業はもちろん起業家や就活生でも実践できる差別化戦略について解説してきます。
自社コンテンツや自分自身のブランド化や差別化について悩んでいるなら、この記事は必ず役に立ちます。ぜひ、参考にしてください。
目次
差別化戦略とは何か
ライバルより優位になる戦略
まず、差別化戦略について復習しましょう。
(株)マインズの提供するマーケティング用語集によると、差別化戦略とは
“差別化戦略とは、競争基本戦略の一つで、他社との差別化を図ることで競争優位を実現する戦略。
他社との徹底した差別化を実現することが必要で、製品やサービス自体の差別化とマーケティング活動の差別化の両面が考えられる。効果的な差別化戦略を実現するためには、この両者のバランスとシナジーが重要となります。”
(出典 (株)マインズ マーケティング用語集)
です。
つまり、差別化戦略を図ることで、ライバルとの競争を有利に運ぶことができるのです。
言い換えると差別化戦略は、「自社の独自色を出す」「自社とライバルの違いを強調する」こととも言えるでしょう。
ちなみに、店舗経営の差別化戦略では、船井総研の差別化8要素が有名です。
今以上の価値を提供すること
そして、差別化戦略を運用するために重要なマインドセットは、「コンテンツを通じてお客様に今以上の価値を提供する」です。
差別化戦略を図ることで、ライバルと同じ価格でもより良いコンテンツを提供し、その結果、価格に高低に関わらず選ばれるようになるのです。
差別化戦略が成功した具体例
Apple
差別化戦略が成功した具体例にはAppleがあります。
シンプルなデザイン、ユーザーが感覚的にわかるように作り込まれた操作方法、関連機器とサービスとのスマートな接続など、Appleの製品は他社の追随を許さない独自色がありました。
ダイソン
吸引力が変わらない掃除機で有名なダイソンも、ライバルとの差別化戦略に成功した企業です。
掃除機メーカーの悩みは、吸引力の低下です。その原因は、掃除機内のフィルターが目詰まりを起こすことで生じており、各メーカーはフィルターの改善に力を入れていました。
ところが、ダイソンはフィルター以外の部分に目をつけて吸引力の低下を防いだのです。
これが競合他社との差別化に繋がり、ダイソンは他に類のない掃除機メーカーになっています。
株式会社闇
少し風変わりな事例として、株式会社闇があります。
株式会社闇のコンセプトは、「日本で一番「怖い」ホームページの制作」です。
スマートフォンの画面で株式会社闇のホームページを見ると、画面と現実がリンクすることで恐怖心が煽られます。
その内容が面白く、意外性があるということでメディアで何度も紹介されていますし、口コミが連鎖的に生じています。
差別化を図る=専門性を高める
ジャンルを3つの視点から絞る
差別化戦略の意味と差別化戦略に成功した企業例をお話ししました。
ここからは、差別化をするためにするべきことを解説していきます。
まず、差別化を図るためにすべきことは、専門性を高めることです。
専門性を高めるためには、3つの視点から“絞る”ことが重要です。
3つの視点とは、
1、エリア
2、ジャンル
3、人
の3つです。
それぞれについて解説します。
エリアで絞る
1つ目はエリアで絞るです。
エリアで絞るとはどういうことかというと、開催するエリアを絞るということです。
例えば、セミナーであるなら、北海道でしかやっていない、千葉でしかやっていない、下北沢でしかやっていないセミナーという絞り方です。
商品の販売であるなら、同じように販売するエリアを絞ることが考えられるでしょう。
このエリアで絞る方法は3つの視点の中でも一番簡単に絞ることができる方法です。
ジャンルで絞る
次にジャンルで絞るです。
ジャンルで絞ることを、ダイエットセミナーで例えると
・運動したくない人のためのダイエットセミナー
・運動したくない人のための食事制限ダイエットセミナー
・運動したくない人のための炭水化物ダイエットセミナー
のような絞り込み方法です。
運動したくない人のためのダイエットセミナーが、だんだん 具体的になっています。
ジャンルを絞り込むことで、ニッチな需要を拾うことが可能になります。
ジャンルで絞る場合は、できる限り、細かく絞るようにしましょう。
人で絞る
最後に、人で絞るです。
人で絞って差別化を測る方法の具体例をあげると
・20代の女性限定のダイエット方法
・OL限定のダイエット方法
・普段忙しいサラリーマンでジムに通えない人の7分間ダイエット講座
のような絞り込みになります。
ちなみに、例にあげた3つのダイエットセミナーなら、3つ目の7分間ダイエット講座が最もヒットすると考えられます。
対象がシャープに絞られていますし、他の誰も行なっていないからです。
コンテンツで差別化する
より快適にできるかを考える
絞りこみが終了したら次は、お客様に提供するコンテンツで差別化を図ることを考えます。
具体的に考えることは、
・より早くできるか
・より便利になるか
・より快適になるか
・従来とは違うことができるか
です。
お客様があなたのコンテンツについて「競合商品よりも、“気持ちよく”使える」と感んじてくれるような差別化を図りましょう。
直近の結果と最終的な結果で差別化する
コンテンツの内容だけでなく、お客様がコンテンツを使用した後に生じる結果で差別化を測ることも考えます。
コンテンツを使用する前(before)とコンテンツ使用直後(after)、コンテンツを使い切った結果がライバルと違うだけでも差別化になります。
コンテンツにbefore→afterが見える体験を取り入れることに関しては、「セミナーの“差別化”が大きな売上アップの秘訣だった!」で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
コンテンツ以外のサービスで差別化する
お客様との信頼性を高く保つ
コンテンツ以外のサービスでライバルとの差別化を図ることもできます。
コンテンツ購入者に対する付加サービスで差別化を図るのですが、この手法を行う際のポイントは、「お客様が期待している以上のことを行う」です。
お客様が期待している以上のことを行うことで、口コミ発生の原因になりますし、驚きと喜びが同時に発生した出来事は記憶に留まります。
これを継続して行うことで、お客様からをコアなファンにすることが可能になり、競合他社に流れる心配を薄くすることができるのです。
コアなファンを作るテクニックについては、「ファンを劇的に増やすには? 本当は知られたくない応援されて売上も上がる方法」で詳しく解説しています。
宗教構造を例に、ビジネスでも応用可能なテクニックを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ブランド化し差別化する
自分自身にキャラ付けをする
ブランド化をして差別化を図ることも重要です。
コンテンツそのもののブランド化もできますが、コンテンツの提供者であるあなたをブランド化してしまってもいいでしょう。
自分自身にキャラクター付けをすることで、あなた自身がブランドになるのです。
そのためには、まず「他人にどう見られたいか」を熟考する必要がありますが、芸能人やお笑い芸人のように、人前にでるシーンとプライベートでしっかりキャラクターを使い分けることができれば自分自身をブランド化することはそんなに難しいことではありません。
マスコットキャラクターを作成する
自分自身のブランド化が難しい場合は、スポークスマンとしてキャラクターを作成するのも差別化の手法です。
マスコットキャラクターを作成し、全面に押し出すことで、お客様から親近感を持ってもらうことが可能になるのです。
マスコットキャラクターをスポークスマンにするお話は、「ヒットに必要!キャラクターを作成するメリットはこんなにあるんです!」でご紹介しています。
キャラクター作りに役立つリンクも含めてお話していますので、記事読了後すぐにマスコットキャラクター作成に取り掛かることも可能です。
参考にしてください。
差別化戦略はストーリー化する
言語化することで伝わりやすくなる
差別化戦略を立ててから重要なことは、差別化戦略を設定するまでの話やコンテンツを作成するまでの秘話をストーリーにすることです。
ストーリーとして言語化することで、お客様に伝わりやすくなり、ストーリーが感動的であれば口コミを発生させることも可能になるのです。
先ほどの例にあげたダイソンの「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」のように、Pぼ覚えやすく記憶に残りやすいキャッチコピーと一緒に作成するとなお効果的です。
まとめ
差別化を図る=お客様が価値を感じる
差別化を図るということは、お客様があなたの商品についてライバルの商品よりも価値を感じるようになるということです。
お客様は、あなたの商品にライバルにはない価値を感じることで、安心し、あなたやあなたの商品のファンになります。
「似たような商品なら、あなたから買いたい」
「あなたの商品以外は買いたくない」
というお客様を増やす第一歩としての差別化戦略にぜひ取り組んでみてください。
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